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コール・ザ・ミッドワイフ ~ロンドン助産婦物語 シーズン3のtaruponのレビュー・感想・評価

4.3
シーズンが進むにつれ、ダレることなく物語の幅と深みを増していくのが、すごくよい。そして、半世紀以上前の話ながらも、エピソードの中に出てくる問題は、今なお私たちの中にある問題であることが多く、人にとっての悩みは本質的には変わらないものが多いことを、このシーズンでも実感する。

エピソードでは、ダウン症の少女の妊娠に話は、すごく考えさせられるし、戦争で、そして産後といろいろに心のバランスを崩す人を取り扱う話が多かったのも心に残った。

そして、何よりジェニーの試練が多いシーズン。ジェニーの立ち居振る舞いがすごく好きなので、降板することはとても残念だが、最後ちゃんとノンナトュスハウスにもどり、新たな目標がみつけられての前向きな締めくくり方なので後味の悪さがなかったのは良かった。

幸せに満ちた誕生とともに死の影も濃かったシーズンだが、チャーミーと確執のあった母との最期の迎え方はとても印象的。そして、それを見守るシスターモニカも。
シスターモニカは、認知症の症状が振り子のようによくなったり悪くなったりを繰り返しながら、少しづつ死に近づいて行っている。
シスターモニカをああいう形で受け入れながら、日々をすごすノンナトュスハウスのメンバーはすごいなあと思う。
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