じぇんぬ

ハヤブサ消防団のじぇんぬのレビュー・感想・評価

ハヤブサ消防団(2023年製作のドラマ)
4.3
タイトルからは思いもしない展開に息を呑んだ。

原作が小説だとしても、絶対にドラマ化した意味はあったよね。こんなベテラン俳優の大所帯で失敗するわけないんだよな。

【あらすじ】
人口1000人ほどの小さな村で起こる”連続放火”。
民間の消防団「ハヤブサ消防団」のメンバーと都会から移住してきたスランプのミステリー作家が法科から始まる殺人事件の真実を導き出すストーリー。

最近だと「ガンニバル」という村ホラーが秀逸だったけど、あのドラマにあった暴力的ドラマチックな展開に負けず劣らずのストーリーとキャラクター達が満載なんだ。

ハヤブサは特筆してグロがあったり、悲惨なシーンは少ないんだけど村が確実に何かにジワジワと浸食されていく、ゆっくり確実に幸せが奪われる描写が怖いんだよね。

主人公がスランプのミステリー作家ってのもあって推理パートもあるからシリアスめな雰囲気かと思いきや、結構ふざけるしキャラクター間の友情劇もあって団結力のある温かみも感じた。

ミステリーとして見るにはちょっとヒントが足りなくてこちら側が先行してトリックや謎に気がついてしまうとかではないのよね。

だからこそ全9話すべてに驚きと感動があるんだけど…

ネタバレ厳禁と言うか、もうどこからがネタバレかすらわからない程展開が多いから自分の目で確かめて欲しい。

良質な村ホラーであり、青春すら感じるいいドラマに出会えた。

ただ、俳優一ノ瀬ワタルはもっと丁寧に扱ってほしいwwww
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