ぶん

正義の異邦人:ミープとアンネの日記のぶんのレビュー・感想・評価

4.2
主人公は、仕事先の雇い主オットーフランクの一家を匿うことになったミープ。
アンネの日記の物語を違う目線から物語るストーリーになる。
そうだよね~ あれだけの大人数を何年も囲うにはかなりの力量があったはず。
それだけいろんな画策やら苦悩やら人間関係もあったはずなのに助ける側が主人公となる物語には出会ったことがなかったかも。

フランク一家の明るさと未来への希望。
ホロコーストの残虐なシーンは殆どないのに、最終的にどうなるのか分かっているからとても残酷。
ミープもまた明るい未来を信じて彼らを守ろうとする。不安やイライラ、そして緊張。それは隠れているユダヤ人だけではないのだ。

アンネの日記を見つけて密かに父のオットーに渡す。そう、彼女がいなかったら「アンネの日記」は生まれて来なかった。金目の物は全てナチスに奪われたけど一番大切なものはこれなんだ。
そして最後に手渡されアンネの日記を読んだオットーの嬉しい驚き。

自分の知らなかった娘の思いとは何かについて、このドラマのシーズン2として同じ役者で今度はアンネ目線のドラマを作ってくれたらおもしろそう。
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