小川勝広

べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~の小川勝広のレビュー・感想・評価

べらぼう ~蔦重栄華乃夢噺~(2025年製作のドラマ)
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蔦屋重三郎と喜多川歌麿を描いた
溝口の「歌麿をめぐる五人の女」
では、
京都の格式重視の狩野派の絵師が、
江戸の生きた絵を描く下町の浮世絵師に、
弟子入りする、
身分も家柄も捨てて、
歌麿に弟子入りする、
とか、
ふざけた殿が侍女50人を裸にして浜で、
魚を獲らせる、
それを描く歌麿、
とか、
なぜ、
歌麿が絵心を持つようになったか、
とか、
蔦重の仕事場の細かな描写や、
ポップアート(浮世絵)の印刷プロセスが詳述されることで、
当時の浮世絵制作の過程が視覚的に分かりやすく描かれていた、
絵師たちの職人としての技術や心意気を感じることができ、
浮世絵作品への情熱や苦悩が伝わってきた。

欲をいうと、
蔦重も歌麿も、
あっと言わせて、
すべてを持っていく難波屋おきた(田中絹代)の、
生きざま、
までやってくれれば、
現代においても共感を呼ぶ内容として
2025年にふさわしいのでは・・・

とか、
おもしろい物語になっていく事に期待。

もちろんスマホは必須で。