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最高の教師 1年後、私は生徒に■されたのmanamiのレビュー・感想・評価

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初回放送の終了間際、菅田将暉の歌声が聞こえてきて「うわぁ〜」ってなったなー。『3年A組』と同じスタッフ陣ってことがかなりアピールされてのスタートだったし、何らかの形でクロスオーバーしたりカメオ出演があったりするのではと予想してたけど、そっちなのね、って。
それはそうと本編について。まずは主演の松岡茉優、そしてキーパーソンである鵜久森役の芦田愛菜、お二人が素晴らしかった。人には言えない秘密は、自分にとっては「過去」である「未来」への後悔で、それを共有することで二人は、「いま」と「未来」を変えるために闘う力を得る。教師と生徒でありながらそれを超えた絆で強く結ばれていく。
他の生徒にスポットをあてて展開する中盤も、普遍的な問題やありがちな設定の中に、新しい視線も差し込んでいて引き込まれた。特に私の印象に残っているのは、「ちゃんとハブってください」と、土下座で宣戦布告する回。なぜいつも優しい人が傷つかなければならないのか、というテーマも含めて心に残る話だった。
音楽シーンに弱いから詩羽ちゃんの回は泣いたし、窪塚ジュニアがあまりにもキングで衝撃だったし、1軍女子3人に屋上で声をかける地味め女子が『彼らが本気で編むときは、』のあの女の子だったし、生徒役みんな良かった。
松下洸平は途中から、「理想の夫」を怖いぐらい極めてたな。
セリフが仰々しくてやたら長かったり、いろんなタイミングが良すぎたりはしてたけど、そこをツッコむことすらかっこ悪いと思わされるような、しらけないで生きてみようと前を向かせてくれるような、それだけの熱量は確実にある良作でした。
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