Daisuke

やさしい猫のDaisukeのレビュー・感想・評価

やさしい猫(2023年製作のドラマ)
2.5
悪くは無い。悪くは無いがどうもスッキリしない終わり方。原作は未読でドラマだけ見たので実際(原作)はもう少し違う流れなのかも知れない。全5話ということもあり、お互いが好きになりプロポーズするまで、娘のマヤ(伊東蒼)の気持ちの移り変わりなど展開が急すぎる感が否めない。ま、ドラマだから仕方ないのか。

にしてもだ、
(クマラ)
・就労ビザを持っていて何らかの事情で失職した場合、14日以内に入管に届出が必要→規則を知らず、届けてない
・会社が倒産して失職した場合、6ヶ月の特定活動ビザに切り替えて就職活動が出来る→規則を知らず申請していない
・失職した時点で入管に相談したか→していない
・一身上の都合によりの意味が分からず(自己都合退職と扱われた)退職届にサインをした
(優香)
・主人の名前をフルネームで言ってください→言えない
・前夫との死別後、自分だけ旧姓に戻した。

弱い立場の人間を寄って集って窮地に追い込む図式は好きじゃない。だからという訳では無いが日本人×海外国籍人の組み合わせだから贔屓目に見てあげようという気持ちにもなるのだが…やっぱり色々甘いんですよこの2人。

国によって法律も違えばルールや慣習も異なる。時たまそれが窮屈に感じたり、今回のような事態を産むきっかけにもなる。だけど、ルールがあるから秩序や安全が守られていることもまた事実。まずはそれを守らないと。知らないと。じゃないと家族は守れません。ましてや生まれ育った国とは違う場所で生活していくのであれば尚更。

これでよく勝率2%の闘いに勝てたもんだ、って思っちゃう。それはひとえに周りの人が“いい人”だったから、これに尽きる。特に娘のマヤには感謝すべき。

…なもんで、後半優香が子供を宿し、生まれ、家族4人の後ろ姿で終わるシーンに気持ちが乗っかりませんでした。
Daisuke

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