チョンヘインさんが演じている年下男子ジュニが、可愛らしさと憎めない生意気さがちょうどよく溶けたような性格の男の子ですごく魅力的で、特にジナを見つめる時の目が熱を帯びているように感じるのが言葉にできないくらい良い…
韓国の恋愛ドラマを見ていると、恋人を見つめる男性の目から、大事な人への愛おしさをものすごく感じて本当に素敵だなと思うことが何度もあるんだけど、ジュニの視線は、恋人を大事に大事に思うあたたかな愛おしさだけじゃなくて、ちょっと熱いというか、じりり…ってしてるのよ。やさしくて、あたたかいのに、同時に危なっかしさもあるというか。実際は、問題を起こすのはいつもジナ(※)で、ジュニの方がずっと大人だったんだけど。でも、その揺らぎがジュニを何倍も魅力的な人にしていた。
そして、なぜか印象に強く残っているのは、確か前半のシーンであった、年上女性の口説き方について友達から聞かれた時の「おごってって言えばいい」「おごらせてももらえないのにハードルが高すぎる」「俺はそれでいけたけどな」という会話。ジュニが最強の年下男子である証…
そんなジュニの仕草、一番好きだったのは断トツで、ハグする時に肩に顎を乗せるやつ（チョンヘインさん、他の役を演じている時にはそのハグの仕方はしていなかったので、これを見るとジュニだなあと思う）で、その次に好きなのは、嬉しい時に天を仰ぎながら幸せそうな顔で笑うところ。ジナのことを好きで好きでたまらないという顔をするジュニに、思わずきゅんとする。
それから、上司からのセクハラを笑ったまま受け入れてしまっていたジナが「自分のことを大切に思ってくれる人がいるから、自分ももっと自分を大切にしようと思う。自分のことを守ってくれる人がいるから、心配をかけなくて済むように、自分ももっと強くなろうと思う」と変わっていったのも、ちょーー良かったなあ。
映像、音楽、ファッションがおしゃれだったのも嬉しい。特に音楽は、OST以外にも、ショッキングなことが起こったときに鳴る、どーんと突き落とされるような、希望の光がまったく見えなくなるような、じりじりと崖っぷちに追い込まれていくような、そういう気分になる音楽が、好きな演出だった。日本映画っぽい、とことん気分が落ちるやつ。
OSTはStand By Your Manが好き。
後半はなかなか見るのがしんどかったから、見返したいと思っても気楽に見れるドラマじゃないけど、心にはじんわりとしたあたたかさが残る、良い作品だったと思います。
※ 前半は、スンホはジナに対して言い過ぎじゃない？と思うこともあったけど、話が進みジナの性格が分かってくると、スンホが言っていたことは割と的確だったと思い直した…何回ジュニを怒らせるんだよ…と。ジナの事情も知っているから同情するのが半分、それにしてもこれは怒るに決まってると呆れるのが半分。まあすべてはジナオンマの頭の固さが原因…
