杏里『ずるい』
栗山航『そうだね』
杏里『ずるいって認めるのも ずるい』
柿澤実『君子、危うきに近寄らずだ。』
杏里『それって経験則だよね。リスクヘッジして、石橋 叩いて、安全な景色を見る。安全な相手と結婚して、安全な家庭を築く。安全な人生を送り、安全に死んでいく。子供のころは、空だって飛べるかもしれないーそんなふうに想像して楽しかった。だんだん、つまんなくなる。だんだん、息が詰まる。でも、どこかで折り合いをつけてく。誰かよりマシだって、ワイドショー観て、自分より不幸なひとを探して、幸せそうな人を逆にディスる。わたしは君子じゃない、女子だから、危うき だろうが近寄って、好きなひとなら抱きしめたい。抱きしめられたい』
入江芳樹『子供 産んだら母性に目覚めるなんて嘘だよ。相変わらず、自分が誰よりも いちばんじゃないと気がすまない女はいる』
杏里『普通はひとを好きになって、盛り上がるけど安定する。安定すると、嫌な女みたいだけど、マイナス査定に入っちゃう。で、いつの間にか、あれれって、あせる。そんなに好きじゃないのかなあって困惑して』
○主題歌
Unchain my heart/Beverly
クラシックの短調っぽい入りがこのドラマの異質さと人の怖さを表してる感じがなんとも言えないドラマに深みをプラスしてるのがとても良いです。
ただ、この曲を日常で聴きたくはならないな、、くらい重めの曲。
○タイプ
ヒューマン、アングラ、恋愛
○オススメ
野島作品が好きな人
純愛物語ではもの足りない人
渡部篤郎が好きな人
○心の声
渡部篤郎がかっこ良すぎる、、。
あんなかっこ良いお父さんも先生もなかなかいないぞ、、。本当のお父さんとしてみたら、とてつもなくいい。。
○マイサマリー
最初の方の話ででてくる（1話かな…？)
飯豊まりえの「雑に扱われたい」に対して.仮住まいの方の家を貸してあげて何もせず、そのまま出て行く。その去り際の渡部篤郎の「雑な扱いでしょ」がかっこ良すぎる。普通にみてると杏里はじめ女性陣がわりとくずすぎて、ちょっとイラつくかもしれない。正統派主人公ではないけど、その分すごくリアル。クズなのにもてるとことか、運がいいところとか、ドラマだから多少の脚色はあるけどあーこういう人いるなぁ、っていう感じがすごいリアル。ある意味、ドラマっぽくない。
ただストーリーは、人によってはだいぶ不快だと思うのであまりオススメはしない。ドラマたくさんみてて、ドラマ大好きっていう人には見てほしい。深夜帯のドラマっていう感じ。
野島先生のストーリーや人物の描き肩は本当に繊細ですごい。名言とかはあまりないけど、物語がリアル。物語じゃなくて、誰かの自伝を見てるみたい。
あと、この物語は先生とかオーナーとか、娘とかあの人とか、抽象的な呼び方をするから登場人物の名前が全然入ってこなかった。伊藤健太郎の役名なんて正直一回も出てきてないんじゃないかと思う。それでも、話が通じるところとかがまた余計リアルで現実みが強くなる理由なのかな、、とか個人的には思ってる。
