マレーボネ

仮面ライダーエグゼイドのマレーボネのネタバレレビュー・内容・結末

仮面ライダーエグゼイド(2016年製作のドラマ)
4.8

このレビューはネタバレを含みます

仮面ライダーは毎年必ず観る大ファン、というわけではなく、いわゆる大人が見ても楽しめる何かを求めて鑑賞することが多いんだけど、(観たのは555、カブト、000くらい)、エグゼイドはその中でも間違いなくダントツでおもしろかった!

なぜ断言できるかと言うと、仮面ライダー要素を抜いたとしても、オタクが好きなものが45話のストーリーの中にめいっぱい詰まっているから。

まず、キャラクターの良さ。
メインキャラクターは5〜6人なんだけど、どのキャラクターも二面性があって、表には出さないトラウマや信念がある。
そういう多面的なキャラクターたちが、その多面性ゆえに展開によって敵対したり共闘したりと、定期的に熱い展開くるから飽きない。
初登場時と印象が真逆になったり、思いもよらぬ活躍をするのはグッとくる。

カップリング的な見方もできるので関係性萌えの人にはまじでおすすめできる。(飛彩先生が永夢にデレてくるところとか、大我と和解するのとかヤバいよ)

もちろんストーリーもめちゃくちゃしっかりしてる。
「医療」と「ゲーム」という一見ちぐはぐなモチーフだけど、ストレスという要素を間に挟むことで違和感なく「命をどう扱うか。命にどう向き合うか」というテーマに繋げてるのがめちゃくちゃ巧みで感動する。
エピソード自体もテンポよく、事実が少しずつ明かされターニングポイントになっていくのも見応えがある。

特に中盤以降の山場クロニクル編は、突拍子もない舞台設定と思いきや、ライダー=レアキャラとペナルティ設定とかめちゃくちゃしっかりしてて隙がない上に、それが患者が医者や機関を信じられずに泥沼化みたいな医療ドラマに繋げてるのもすごい。

もちろん終始シリアスで辛気臭い、ということは全くなく、レベルやフィールドのようなゲーム的な戦闘のワクワク感や、キャラクターの掛け合いで本当に楽しい内容になってる。

ガシャットの影山ヒロノブボイス、クッソうるさくてクセになりますね。
(ガシャッガシャットォウ!!マァイティブラザーズダブルエェーッッックスゥー!!レッツゲーム!メッチャゲーム!むっちゃゲーム!わっちゃゲーー↑↑↑ム!アイアム仮面ライダーァォ!レベルアーーーッ!バンババーーンギャンギャギャーンブンババーンアーオ!シューティングゥーッ!ギューゥ)


それでここからが本題なんだけど、本当にオタク好きのする熱すぎる展開が多い……!

ちょっとネタバレになってしまうけど、
・機転で戦局をひっくり返す
・受け継がれる遺志
・敵だけど敵としての矜持を持った敵
・最初期の伏線・設定を最終話で回収
・クライマックスでOPを再現
・戦力インフレしきった後の初期フォーム活躍
・大事なシーンでキャラごとの決め台詞。「ノセられちゃったぁ?」

この辺は単発でもワクワクするのに、長期シリーズでやられるとカタルシスがハンパない。盛り上がらないわけがないという。Twitterを見返すと定期的に「ウオオオオオオ!!!!」ってつぶやいてる。

以上のようなことで、めずらしく人に勧めたくなるようなシリーズでした。
オタクは絶対観た方がいいです!


最後に、この作品には檀黎斗という名前の神が出てきます。
彼は最初は味方ポジション、実は敵、共闘、終盤ネタキャラとライダー以上にフォームチェンジしまくるキャラで、ここまでこすられと普通「ウワァ……」ってなりそうなんですが、そのどれも最高です。

「宝生永夢ゥー!」とか「モルモット港」とかネットでこすられますが、俳優さんも本当にノリノリで、中盤は毎回見るパワースポットって感じです。
「ブゥゥゥゥウン!!!!」がアドリブってまじでどうかしてるよ。

ストーリーもキャラもクオリティ高くて、おまけに檀黎斗を見て元気になれる。

熱くてカッコよくて笑って泣ける、最高の作品です!
マレーボネ

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