遺伝的な特異体質で異常に力の強い女の子が、そのスーパーパワーで潜入捜査をしながら麻薬組織に挑むっていう話です。
うーん。
なんかいろいろ粗いのと、人物にあまり共感できる人がいなかったのとで、あまり入り込めなかったです。
一番良かったのは、麻薬王のリュシオ。
冷酷非道な人間なんですが、そうなってしまった壮絶な過去があり、誰も信じない孤独な人なんだけど、唯一信じたのがナムスンで、その純粋な気持ちが切なかったです。
いくら相手が極悪人でも、人の信じる気持ちを利用する、騙す、裏切る事がとても残酷に思えたし、彼が救われる糸口にもなり得たかもしれないと思うと、気の毒に思いました。
ナムスンは、シオに対して罪悪感など何の感情もなかったのかな。
ナムスンのお母さんも、自分の財力とスーパーパワーを正しく使える人ではあるんだけど、人としての魅力は感じなかったし、毎回ゴージャスなスタイルは綺麗だしすごいんだけど、見せつける金満感がやりすぎで、このお母さんをここまで目立たせる意味もイマイチわからず。
また、祖母の恋愛とか情けない男の家族達(ガンガンに活躍する女性達との対比だったんでしょうけど、完全にスベってる…)とかの設定の必要性もあまり感じず、テンポの妨げになってるように思いました。
ナムスンも可愛いけど、無邪気さにあざとさを感じてしまうし、イユミは「今、私たちの学校は…」や「イカゲーム」の時の方がすごく魅力的でした。
「十八の瞬間」で最高だったオンソンウは、その頃よりもガッチリして大人っぽさが増してたけど、ちょっとリュシオを演じたピョンウソクが良すぎて、そっちに持ってかれた印象です。
カメオ出演のパクボヨンとパクヒョンシクは、ちょっとの出番でもやっぱり華があるなと感心したし、オナラさんの存在感もさすがです。
「キムサブ3」でとても良かったイホンネの登場も嬉しかったです。
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