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無人島のディーバのCinemanのレビュー・感想・評価

無人島のディーバ(2023年製作のドラマ)
3.0
「無人島のディーバ」全12話
オ・チュンファン監督
2023年 韓国 
鑑賞日:2024年1月30日 Netflix

「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」で障害を持つ弁護士を見事に演じたパク・ウンビンの最新作。
題名から物語のおおよその流れは予想していたけれどいきなり第2話で流されてから15年目に無人島から助けられるという急展開にびっくり。
15年間の無人島での彼女の生活ぶりが淡々と描かれるだろうな〜という想像はみごとに裏切られた。

自閉症スペクトラム障害の弁護士を見事に演じた「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」では第59回百想芸術大賞を個人で受賞したパク・ウンビン。
芝居のうまさはたっぷり見せてもらったけれど、本作では見事な歌を披露してくれる。

【物語の概要】
全羅道の離島チュンサム島で暮らす16歳の少女ソ・モクハは国民的人気歌手ユン・ランジュの大ファン。
ラジオにかじりついて歌を聞きながらいつか自分も歌手になることを夢見ていた。
モクハは友人にたのんでデモ・ビデオを録画してユン・ランジュが審査員をつとめるオーディション番組に応募した。
モクハのビデオがランジュの目に留まりランジュの所属事務所からソウルに出てこないかと誘われる。
オーディションを受けるために家出をして船でソウルに向かうが、途中不運な事故に遭い、無人島に漂流してしまう。
強靭な精神力で15年間の歳月を生き抜き、奇跡的に発見されたモクハは再び夢を目指すことになる。

無人島にたった一人流れ着いた女の子のサバイバル映画を想像していたがそうではなく15年も別世界にサバイバルして時間が止まっていた16歳の女の子が31歳になってもう一度夢に向かって道を切り拓いていく物語だ。

しかも彼女は自分がスターになることよりも子どもの頃に憧れたアイドルで今や落ちぶれてしまった国民的人気歌手ランジュをカムバックさせるために彼女のマネージャーとなって涙ぐましい努力をする。
夢を叶えるために思い続けた少女の一途な思いが清々しい涙を誘うドラマです。

【Trivia & Topics】
✥パク・ウンビン
子役でデビューして以降パク・ウンビンが大ブレイクしたのが「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」。
自閉症スペクトラムの患者が大学を首席で卒業して弁護士になるという難しい役柄を見事に演じきって自分のものにしたパク・ウンビンがその翌年の出演作として選んだのが本作だ。
撮影前半年間に計43回のレッスンを受けたという素晴らしい歌声を披露してくれる。
ドラマ「ブラームスはお好きですか」では半年間でヴァイオリンが弾けるようになったというし、
役になりきるための努力を惜しまない役者魂の持ち主だ。

【5 star rating】
☆☆☆
(☆印の意味)
☆☆☆☆☆:超お勧めです。
☆☆☆☆:お勧めです。
☆☆☆:楽しめます。
☆☆:駄目でした。
☆:途中下車しました。
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