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不適切にもほどがある!のMKのレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
4.6
人種問題などを取り扱う過去の作品においてよく用いられる注釈『当時の社会性、時代背景を鑑みて…』的な免罪符を近未来ならぬ近過去で用いるとこんなコメディになるとは…皮肉と風刺もたっぷり。

両方の世代を体験している自分としては色々と共感。戦前を野蛮な時代と片付けるのか?…は流石に大袈裟だけど、昭和語りとしてはとっても面白いアプローチ。
さすがのクドカン。

地上波でお◯ぱいが観たいの!
笑った。

確かに不適切すぎる。
しかも『愛がなんだ』の河合優実ちゃんがスケバンメスゴリラとか面白すぎる!
昭和の大物政治家とか引退しない財界人とかの世間を騒つかせる発言は、タイムスリップしてきた時代遅れのおじさんの台詞にすれば良かったのか 笑。
そんな台詞たちは、拒絶したいものもあるけど必要以上に刺さるものもある。

この物語とやりとりが不適切かどうかはさておき、二つの世代を比較することで、とても良くなったもの、失われてしまった善きもの。

それは国策だったり一部の傲慢な人たちの欲棒叶えるためのものだったりしそうだけど、社会性や時代背景に拠らない、普遍的な何かが垣間見えてくるような気はする。

父さんはお前にとってなんだ?
薄汚い貯金箱

最高。
MK

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