阿部サダヲのパワーと、テンポの良さで一気に楽しく観られたが、クドカン作品群の中では下位かな。
風刺性は強いが、かなり表面的なのが気になって大分印象悪くなった。特に終盤の仲里依紗のハラスメント騒動でかなり違和感が増した。
人を壊すハラスメントの蔓延があって今厳しくなっているという文脈が無視されすぎている。令和サイドでは 軽微な問題で大騒ぎする人達とその風潮を批判的に描いても、その裏にある深刻な問題に全く触れないまま、寛容さが大事という雑な落とし方はダメすぎないか？
昭和美化も気になったが、阿部サダヲがアップデートしていくのが微笑ましくて、そこはうまくイーブンになっていた。
中途半端な風刺コメディなんかやらずに、運命に抗うSFコメディなら良かった。過去と現代行き来しまくってるけど、その時点で未来変わりそうなもんだけど、まったく運命に抗おうとしないのも飲み込みづらかった。
あと、さほど効果的でない芸人キャスティングもノイズに感じた（秋山除く）。
♯法務部員の視点から
