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ハゲタカのkaitomoのレビュー・感想・評価

ハゲタカ(2007年製作のドラマ)
4.1
当時、ハゲタカファンドと呼ばれるようなファンドが台頭したことで、買収=悪みたいな風潮が今よりも全然強かった時代の作品。
簡単な説明はあるが、丁寧な解説があるわけではないので、知識ゼロの人がみるとちょっと分かりづらいかも。
最初から鷲津(大森南朋)さんは、若干強引ではありながら悪いことはしていないのにボコボコに叩かれる感じ、当時の風潮を思い出す。放っておけば潰れる会社を一部のリストラで再生させるっていうのが基本路線なのに、「死ぬときは皆一緒だ!(一部だけ生き残るなんて許せん!)」という考え方が古い体質の会社には今も普通にあるんだろうな。
面白いのに、たった6話で終わってしまうのが勿体無い。資本主義や法制度の構造の深堀りがもっとされた上で、ぶつかりあいを見せてくれたら、更に良かったろうに、後半は急ぎ足過ぎた。映画版も観てみよ。
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