けんすけ

不適切にもほどがある!のけんすけのレビュー・感想・評価

不適切にもほどがある!(2024年製作のドラマ)
4.5
めっちゃ面白かった!

最近のクドカンの作品はコメディのなかに社会問題や震災などを描いてるから、登場人物の発言が作品の中だけに留まらない感じがして良い。

コメディの素敵なところは散々バカなネタを仕込んでおきながら、真面目なシーンになるとグッと引き込むところだと思う。
伝えたいメッセージや見せたい表情などがくっきりと見える。

ミュージカルシーンも効果的だと思う。
あるテーマについて良い悪い、こうすべきああすべきとディベートせざるを得ない状況で、なおかつ多様性のせいでどちらも正しくてどちらも間違ってるから答えにたどり着きづらい。
しかし、ドラマとして何らかの着地点が必要。これを会話で描くと視聴者は台詞のやりとりの隙間で「そんなのおかしい!」と突っ込むこともできる。
そこで隙間のない連続性のある「歌」にすることで着地点にスムーズにユニークに伝わりやすい形でたどり着ける。
だから、ミュージカルシーンは今作においては効果的だと思う。
(個人の感想なので、作り手がどういう意図なのかは知りません)


最後に登場した彼はドクを少し意識した配役と衣装だと思ったのと、何よりも最後のテロップが最高!

きっと、令和からみて昭和がナンセンスなのと同様に数十年したら現在の考え方や行動がナンセンスになるんだろうな。
けんすけ

けんすけ