『さよならマエストロ〜父と私のアパッシオナート〜』(2024)
さぁ季節柄 最終回を迎えるドラマが増えてきました。
オーケストラをやっていた私にとってはツッコミどころもあり、でもうんうんと頷ける場面もあり。学生時代(一応つい最近…)を想起させてくれる作品。
のだめやリバーサルオーケストラと確実に違うのは指揮者像。指揮者は怖いイメージがあるかもしれませんが、実際は人によりけり(当たり前)。なかなかペーみたいなタイプはいないけどでも存在します。音楽に愛し愛された人が。
少し話がそれますが、私は楽器を始めて3年くらいしたくらいまで、世間の誰もが思う通り指揮者なんて誰が振っても同じだと思っていました。でも大学の時にそれを大きく打ち破る経験をしました。経験なので言葉では説明しづらいですが、自分の力を引き出してくれる情熱的な指揮者に出会ったのです。自分が普段出せている力が60%なら110%まで引き上げてくれる、信頼できる人。その要素がペーにはあるから私はほっこりできるし、楽器を経験したことのない人にも少しだけ伝わる、あたたかい気持ちになれる日曜の夜になったのではないかと思いました。
視聴率は微妙だったかもしれませんが、日曜劇場にこれを持ってくるTBSの挑戦は良かったと思います。