仮面の大使

さよならマエストロ~父と私のアパッシオナート~の仮面の大使のレビュー・感想・評価

3.5
 音楽に救われるドラマ。

 世界的に有名な指揮者であった夏目俊平(西島秀俊)は5年前に家族に起こったある事件によって指揮者を辞め、家族とも離れた。そんな彼に妻の志保(石田ゆり子)から連絡が来て、子どもの世話を見るために日本に戻ることになる。そしてひょんなことから潰れかけのオーケストラから指揮者の依頼が舞い込んできて・・・。

 芦田愛菜さん目当てで鑑賞。ただ終盤までずっとイライラしている状態だったのでそこまで彼女の魅力を感じられなかったのは残念。俊平と和解した後の仲良く料理している姿とか、演奏している姿を見れたのは良かった。

 話はまさに題名通りの印象。ピンチのオーケストラの復活物語かと思ったら、5年前の事件で時が止まった指揮者が一歩踏み出すまでの物語だった。みんなでマエストロを送り出したのが良き。

 オーケストラに俊平が来たことでいろんな人が輝いていったけど、コンマスの津田寛が夢だった指揮者をやる姿が一番輝いていた。一二を争う好きなシーン。

 欲をいえばオーケストラの音楽をもっと聴きたかった。



 

 
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