矢口に乗せられて仕事を辞めた鈴木が、エセ新興宗教を作って活動していく中で、図らずもカルト集団になってしまう話。
新興宗教というめっちゃセンシティブな題材を、よくもここまで深掘りして一つのエンターテイメントにしたなと思う。
オウムなど実在する（した）宗教と被らないように衣装やロゴなど、神経を尖らせて制作したとネット記事で読んだ。NHKでしか作れないドラマだ。安倍総理の事件から宗教二世の問題も広まった今でしか作れないし、今このドラマを作らないといけないという制作者達の熱意が伝わってきた。
新興宗教がカルト化したり、多額の献金問題があったり、政治と絡んだりということを問題提起するのではなく、プロセスをありのままに写実したという意味でとても勉強になったドラマだ。
エセ教祖だった鈴木が、心から信者を救いたいと願うようになる過程とか、立ち上げメンバー達の温かな繋がりなど、これまで色眼鏡でみがちだった新興宗教について、違うかも…と思い始めた。
原作を読んでみようと思う。
