Ayano

春になったらのAyanoのレビュー・感想・評価

春になったら(2024年製作のドラマ)
5.0
「始まりと終わりを同時にどう描くのだろう」と興味があり視聴。

日本映画のような画面の色合いや、最近のドラマに見られない画の撮り方とか、少し昔の、それこそ雅彦さんの若い頃に流行っていたようなポップな洋楽が、ドラマではなく1つの映画を観ているような感覚にさせました。

「お涙頂戴」と強制しているわけではなく、自然な温かい言葉を交わすことで物語が作られていく。相手のことを思いやる言葉が多かった。ので、どれも心に刺さったし、嫌な思いをすることなかったのだと思う。

雅彦さんが2話で闘病しない理由を「がんと闘った人で終わりたくない」と言っていた。
今まで病気になったら闘病が当たり前と思っていたけれど、「最後まで自分らしく楽しく自由に生きたい」という想いで闘病しない選択肢ができるのだと発見があった。

人の最期をこんなにも温かく、優しく、明るく描く作品って後にも先にもこの作品だけだろうな。

毎週心が温かくなる、家族に会いたくなる作品でした。

みんなの心にドンマイカズマル。
Ayano

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