『一緒に行こう』
フジテレビの録画で。
家人が見たがり渋々共に視聴…元々憲さんの演技はわざとらしく感じてしまい(いぬやしきとか)苦手だったのだが、この人らしい元気さがドラマの配役にはマッチ。
娘役の奈緒さんの演技も力がこもっており、泣く芝居は迫力があった。二人の自然で明るい掛け合いが魅力的なお話。
後半の四話位は重さも出てくるが、いかんせん憲さんが最終話でも朝御飯をつまめる位なので、深刻さという点では足りない気がする。
その点をみてもおそらくリアルより、ファンタジーを念頭において作られた病気ドラマなのだろうと思う。
こういう風にいい娘と婿と兄弟、知人、職場の人に囲まれて楽しく満足に死んでいければいいよなぁ、と思いつつも、うちの親は癌で苦しみ抜いて死んでいったので、ファンタジーだなぁと思ってしまった。
娘もイイコすぎるし…ギスギスしないのがドラマなのだろうけど。
それとも、今は痛みをかなり軽減できる薬が開発されてきていて、ふわーっと死ぬことができるのだろうか?わからない…。
※地味なスーツの橋本マナミが美しかった。
※写真を大学で選考していた三人が、それぞれの進路にすすんでいてカメラマンに安直になっていなかったのはリアリティがありよかった。
※追記…早逝した母親が「瞳がお母さんになったらみてほしい」と残した瞳出産時のDVDについても、自分もそうだが、母親にならないという(意志で)選択をする人もいるため、母親になる前提の遺言に違和感をもった。出産シーンが多かったのも、個人的には生々しくて苦手であった。あくまで個人の意見としてだが…。