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Destinyのheroheroのネタバレレビュー・内容・結末

Destiny(2024年製作のドラマ)
2.5

このレビューはネタバレを含みます

法律ドラマとしても恋愛ドラマとしても、中途半端だった。
それでも最終話まで観続けたのは、石原さとみを含むキャスト陣が嫌いじゃなかったからに他ならない。
他のキャスティングだったら、途中リタイアしていただろう。
そもそもの大前提として、主人公である奏の設定が不自然。
奏が高校生の時に、検事であった父親がある事件をきっかけとして自殺した場合、通常ならその死を深く追求したくないという感情が生まれてもおかしくないが、彼女は父を尊敬し検事への道を目指している。であるならば、この時点で父親の関与した事案がどのようなものなのかは、検事を目指す身として詳細を調べたくなるはずだ。しかし、彼女は全くの無関心。大学の友人が先に調べ上げるというのは非常に不自然と言っていい。そんな人物設定であるが故か、奏の行動は倫理観の欠如など、正義の検事として納得のいかないことばかりで、とても応援する気持ちになれないのだ。
後半、自らを「女の子」と口走ったときは、そばにいた友人の知美より先に、観ているこちらがドン引きである。
最終話も取って付けたような安易な展開で内容が薄く、奏が有能な検事には到底見えず、何故そんな簡単に解決するのかと呆れてしまった。作品と主題歌の組み合わせの違和感も含め、ドラマとしての完成度は低いと思う。
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