マサミチ

沈黙の艦隊 シーズン 1 ~東京湾大海戦~のマサミチのレビュー・感想・評価

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3話まで視聴。

原作に引き摺られてる感あり。映画ならではのカット割りや躍動感に乏しい。

海自の潜水艦が協力するリアルさの前で、役者陣の芝居が余計に嘘くさく写ってしまい、大沢たかおなんて何時間も同じポーズで立ちっぱなしなんて有り得ないだろ?と思ってしまう。

アメリカのAmazonが製作に絡んでいるのなら、アメリカ側のキャストにある程度知名度のある俳優を置けなかったのか?

申し訳ないが無名のアメリカ俳優たちでは明らかに力不足で、原作を読んだ人なら分かるだろうがベネット大統領は後半の実質主役になるキャラクターなので、もう少し顔のある俳優を起用して欲しかった。

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そして、6話まで視聴。

沖縄海域での「やまと」を挟んでのアメリカ艦隊と海自との睨み合いは迫力あったし、スクリーンで是非観たかった。

しかし日米首脳会談の場面はやや淡白な画作りで、弱腰の日本の総理と強気の官房長官のアップを多用して迫力出しても良かったのではないか?

なにか演出が気を使っていて大人しく映ってしまう。

ポリティカルサスペンス映画独特の深く静かにとんでもない事が今世界に起こっいる"ソワソワ感"が足りないのだ。

原作漫画は原作漫画として置いておいて、もっと映画ならではのケレン味を押し出して観てるこちら側が思わず身を乗り出すくらいゾクゾクされてほしいし、この監督さんならそれが出来るはずだ。

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8話まで視聴。

恒久的平和がテーマでありながら戦闘場面になると盛り上がる矛盾は観てるこちら側も抱えていて、やはり「やられたら、やり返せ」的な戦争の基本心情を自分も認めざるを得ないのか?とますますイヤになってくる。

もちろん原作は最後まで読んでいるので最終的なテーマの帰結を知っているのですが、現実の戦争が同時進行で起こっている最中にフィクションとは理解しつつも"面白く"観てしまっている事が少し怖い気がする。

作劇自体はここまでの展開ではこの7、8話は盛り上がるところで一番よく出来ていて、手持ちキャメラの映像が増えて不安感を煽る演出が良かった。

しかしアメリカのAmazonが出資しているのにアメリカ人とゆう人種は自分たちのイヤな面(戦争好き)をここまで日本人に描かれてもよく怒らなかったな(笑)

これ、製作の舞台裏でアメリカ人スタッフキャストとの話し合いの方も気になる。
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