強大な力を持つアメリカの武力をもって世界を制し平和を維持する考え方に希望は見出せない。人間は争うことを本能としていて、戦争をなくすことはできないのだろうか？核のバランスの上で世界の緊張は保たれている。
このドラマで独善的な正義を振りかざす馬鹿なアメリカ人の中に、一人冷静に命と向き合う賢いアメリカ人が描かれていたのは救いだった。また、真に平和的解決を考え毅然とした態度を取る総理大臣と官房長官が出てくるが、実際にもこんな強い総理が出てきてほしいものだ。
真の正義と平和を追求する信念を持ち冷徹なまでに的確な判断を下す海江田を演じる大沢たかおの演技がなんとも不気味で凄みを感じさせる。
