本日の一本。今回のドラマ特選。
昨年に本作の劇場版が公開することは目に入ったが、制作にはAmazonスタジオ(AMAZONMGMSTUDIOSになってたからMGMの買収が完了しているよう)が入っているのはわかったのでこれはアマプラで完全版をやるのではないかと推察し、劇場の鑑賞を見送っていた。
それが案の定、映画のシーンプラスの映像としてドラマシリーズになって配信。てっきり3時間程の内容にするんだろうなと思っていたのでこれには驚いた。まるで「ジャスティス・リーグ ザック・スナイダーカット」である。本編見てないから断言はしないが。
さて、そんなドラマとして始まった沈黙の艦隊を視聴するとこれがまぁ大正解と言ってよく、程よく「シーバット」こと「やまと」が米軍第7艦隊との鬼気迫る死闘をドラマの合間合間にバランス良く展開されていた。つまりドラマシリーズありきで制作してそのダイジェスト版として映画を作ったんだなということが伺える。
原作当時と現代では世界の軍事的パワーバランスは全く異なるので違和感こそあれどこれが20年前の9.11からの数年後として考えながら観てみるとリアリティがあるような話になっている。スマホイジイジしてるのに日米の軍事衝突に中露の影形もないのが逆に恐怖心があるけど。
CGの質は良いところとテキトーなところがハッキリしている珍しいタイプで映画用のはリッチに、ドラマ用の物はエコノミーにと中々チグハグな感じではあったが原潜同士の攻防などの大事なところはしっかりと頑張っていたので特に文句をつけるような箇所でもないだろう。
吉野耕平監督は「ハケンアニメ!」に続き見事に漫画原作を実写化に成功していて観ていて頼もしい。シーズン2も決定しているようなので次回作も楽しみに待っていたい。