惜しい…
無気力大学生がひょんなトラブルから人殺しをしてしまい、その後不本意にも殺人を繰り返してしまう。ただ、殺した相手は実は殺されても仕方ないようなクズで、また何故か証拠が残らないので警察も追って来ない。
序盤の展開は非常にテンポ良く面白い。カメラワークも秀逸で、これは素晴らしいなと思いながら鑑賞。
ただ、殺されても仕方ないクズを殺して行く「世直し2号」としてこれをサポートする仲間が出来、また刑事役のソンソックが本格的に追跡する中盤あたりからの展開は然程目新しさが感じられず、「単なる犯罪もの」という色合いが強くなってきたように思う。
更に中盤から後半にかけては、世直し1号のおっさんとのバトルも始まり複雑化して行く。
タイトルの通り逆説的殺人(殺されるべき人は殺して良いしかつ正義である)を主題にした面白い視点の作品なのだが、上述の通り中盤から失速気味になるのが勿体無いよなーとの感想。