やす

VRおじさんの初恋のやすのレビュー・感想・評価

VRおじさんの初恋(2024年製作のドラマ)
4.5
いつも魅力的な脇役の野間口さんが主役なのと、
とても良かったドラマ『ケの日のケケケ』の脚本家さんだったので、期待して見ましたが、これ原作もあるんですね。

見始めは実生活のリアルな哀愁と、VRの素敵な映像に惹き付けられ、
そしてタイトルの「初恋」から連想してたような物語とは全然違っていき、どんどん引き込まれた。

NHK夜ドラは他にも見てたけど、これは特に15分が短く感じて、回を重ねるほど、「もう終わってしまった…」と展開が気になった。

VRの世界でも物悲しさを漂わせているナオキ(倉沢杏菜)が、ある日ホナミ(井桁弘恵)に出会い、VRの世界で初めて恋心を知る。

ホナミの実世界での姿がなかなか見えてこなくて、分かってからが新たな分岐点。
ここから予想してた物語とは全然違っていきましたが、その方向性も私は好みでした。

職場のおせっかいな佐々木さんの言葉が、いつも直樹の行動を後押ししてる姿が好感あり、悩みながらも変わっていく直樹に感情移入し、終盤は涙が出ました😢

リアルな現実とVRの世界が、いつの間にか優しい世界で繋がっているような感覚になって、
背景に流れる音楽も、どこか切なげだけど心地良くて、そこがまた好き。

そして俳優さん、みな素晴らしい演技。
野間口さんはもちろん、『怪物』の子役で存在感あった柊木陽太くんもとても良かった!

倉沢杏菜を初めて認識したけど、哀愁を醸し出す風貌に静かな語りが神秘的に見えて、これからの活躍が楽しみな女優さんだと思いました😌
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