おしぼり

七夕の国のおしぼりのレビュー・感想・評価

七夕の国(2024年製作のドラマ)
3.7
『物に小さな穴を空ける』っていう超能力を持ってるんやけどその超能力の使い道や進路や色々と悩みの多いけど楽観的な大学生のナン丸くん。ひょんな事からその超能力のルーツを民俗学のゼミ員たちと一緒に辿ることになり、やがて日本を揺るがす大きな事件に巻き込まれていくっていう話。

あらすじから超能力バトルかと思いきや……否、否、否やで!めっちゃ濃密な人間ドラマなのだ!

ってことで、とりあえず1話目の吸引力が凄くてイッキ見してしまいました。

人間ドラマやから地味な展開が多く見応えがある作品かと問われると…う〜ん、な感じ。ただ、人間ドラマとしての人間味というか人間の厚みが凄く、良いやつも悪いやつもちゃんと人間として感じる。登場人物全員の行動原理に納得できるし、そこから見えてくる人としての成長やそれぞれの『生に対する哲学』など心惹かれるものがありましたし考えさせられるセリフも多々でズシリと来る作品でした。ちなみに私の推しメンは高志くん、こいつが1番人間味あふれるキャラクターで好き。

そんなこんなで『人と信教』がテーマなんかな?って思ってたら意外かつ普遍で地に足ついたラストやったので良い意味で裏切られた感じ。ただ、やっぱり、こうなると、寄生獣と比較しちゃうかな。
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