【 ベタなテーマだけど、観る価値あるドラマ 】
高校時代に叶わなかった恋を社会人になってやっと成就させたと思ったら、そこに悲劇が…
2024年4月〜6月 フジテレビ月9枠
全11話、脚本は清水 友佳子
ドラマを観るものとして、どんなにベタで既視感のある展開でも、テーマ(主題)をどう料理しているかを楽しむ事が大事。つまりテーマが古いとか、気に入らないと思えばそこで判断して観なくていいということだから。
本作での良い点は、11話・366日を丁寧に淡々と描いていた点。優しいことば、優しい態度を持つ事が大事だね、という事を教えてくれる。そして誰もが完全じゃないというところ、だから登場キャラクターにはすっきりしないところや焦ったいところも多数ある。でも温かさが余韻に残る、そんなドラマを月9でやる潔さあたりはいい。その脚本は清水 友佳子、最近では「最愛」や「リバーサルオーケストラ」も良かった、そして俳優では眞栄田郷敦が良かった。
劇伴は岩井俊二監督作品ではお馴染みのREMEDIOS、主題歌はHYの"366日"