ゆ

アンチヒーローのゆのネタバレレビュー・内容・結末

アンチヒーロー(2024年製作のドラマ)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

余韻。
ずっと面白くて、キャラクター全員魅力的だし先が読めなくてどんどん惹き込まれてくドラマだった。
人は誰しも表と裏を持っている、公人が決めたことが必ずしも正義では無いかもしれない、人を疑うことも人を信じることもどちらも大切だし辛いことだと感じた。
最後の志水さんと紗耶ちゃんがガラス越しではなく地上で抱き合うシーン泣くしか無かった。

個人的には、緑川検事とんでもなくかっこよかった。強く信念のある女性を木村佳乃さんが演じることでより説得力があった。明墨側にひっくり返るかなとは思ってたけど、明墨先生と桃瀬さんとも同期で最初から全てわかった上で一緒に戦っていたなんてずるいほどにかっこいい。明墨先生と一緒に真実を明るみにするために検察内で動き、明墨先生逮捕後全てを担い追求した彼女はドラマ内の第2の主人公といっても良いのでは。

瀬古判事も凄く印象的だった。犯してしまった罪とそれでも正義でいたい彼女の葛藤が色んな場面で伝わってきた。最後の緑川検事と2人で話すシーン、緑川検事はきっと瀬古判事のこと尊敬する部分もあったんだろうな、どちらも強い女性。彼女がうらやましかったという瀬古判事の言葉は響くものがあった。

倉田親子も早く2人で向かい合ってご飯食べれたらいいな。尊敬する父の許されざる罪。娘を思ってした選択が娘と自分を苦しめる辛さ。清水親子と倉田親子の対比。紗耶ちゃんと同様紫ノ宮さんもたとえ罪を犯していてもそれでもお父さんと一緒にいたいとそう思ってるかな。そう思うのは紗耶ちゃんも紫ノ宮さんもお父さんが自分にとってのヒーローで、やっぱり家族だから。

真犯人が捕まる訳では無い。それも含めてこのドラマなんだろうな。続編はあるのかな。最後は明墨先生が戻ってきて志水さんの弁護に立っているのか。そう思いたい。

あと主題歌が素晴らしい。ドラマ内のいいところでかかる。胸がキュッとした。
ゆ