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アンチヒーローのt0k10のネタバレレビュー・内容・結末

アンチヒーロー(2024年製作のドラマ)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

毎話もう終わり?と思うほどのめり込んで観ていた。
最新回前の回であと一回で収まるのか?と思っていたまま最終回を迎えたが、開始40分ぐらいまでがあっという間に過ぎ、そこから緑川も同志だったことが判明してから怒涛の激アツ展開だった。最後の最後まで本当に面白かった。

大島優子さんが裏切ってなくて良かったが、伊達原にはどういう理由で裏切ることにしたのかわからなくて少しモヤモヤした。薄い理由だったら信じて貰えないのでは?と少し違和感があった。
罪が判明してからの伊達原の記憶にないの一点張りは声を出して笑うくらい面白かった。
野村萬斎さんのファンだからかも知れないが憎まれ役だったが、全然憎いと思えなかった。結局周りに味方はいなくて少し可哀相にも感じたし、記憶にないしか言い訳出来ない様が滑稽でもあった。

物語の最大のテーマである冤罪、もっと広い意味では司法の理不尽さには本当に考えさせられた。
一件の冤罪を晴らすために、少なくとも3人の人間が人生を賭けて挑まないといけないという現実(フィクションなのにリアリティを出すためにはこれぐらいかかるということだと思う)は厳し過ぎる。本当にどうにかならないものか。

裁かれない悪も大量にあるんだとあらためて実感したし、それを解明するのにも少なく見積もっても同じ程度の労力は掛かる。
また、おそらくいるであろうはずの12年前の真犯人についてはここまでやっても見つかっていないし何もかも明らかにすることを考えると気が遠くなる、、、ドラマとしては真犯人の件はどうでもいいと思えるほど面白くて毎週楽しみだった。
製作者側のメッセージも伝わったし凄く良かった。
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