菅藤浩三

アンチヒーローの菅藤浩三のレビュー・感想・評価

アンチヒーロー(2024年製作のドラマ)
5.0
脚本・演技・キャスティングそろい踏み、TBS日曜劇場の底力。VIVANTの監督1人ではなかったのね。とにかく4人構成の脚本が実にスゴイ、刑事事件が複数あるが、どれもエンディングにむけての伏線として必要だったという回収のしかたが想像を超えていた。久しぶりの吹石一恵もラストマンましゃに並ぶいい仕事ができてよかったのではないかな。法曹倫理も踏みにじる(笑)明墨法律事務所のやりかたも、腐敗しきった神野美鈴裁判官と、野村萬斎検事正もありえん存在ながら、意外とプロの弁護士からは現実離れしていると批判があがらなかったのは、中身が実に練られていたからだろう。ハセヒロ・堀田真由・北村匠海、そして林泰文に大島優子、5人が揃ってワンアンドオンリーの仕事をしてるので実に見所あった。木村佳乃の検察官もラストの大どんでん返し痛快でした。1話と10話で北村匠海がまるで変ってるのはハセヒロに磨き上げられる過程を丁寧に描写してるから納得の仕上がり、2024年春ドラマで一番の傑作
菅藤浩三

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