Taisuky

捜査班長 1958のTaisukyのレビュー・感想・評価

捜査班長 1958(2024年製作のドラマ)
5.0
MBC放送のテレビドラマ、製作はパラサイトのBARUNSONスタジオ。スタジオドラゴンのクドイ演出を観た後でこのドラマを観て、なんともほのぼのした気分になりました。伝説の刑事ドラマのプリクエル(前日譚)。懐かしさを覚える刑事ドラマに感動。
実際に当時「捜査班長」で班長をしていたチェ・ブラムさんまで出てきて、ドラマの歴史を感じます。
ドラマ自体、1958年の李承晩政権末期から朴正熙5・16クーデター後の1962年までの時代背景も分かりやすく盛り込まれていて、この間の新米刑事たちの成長と社会の変化もドラマに厚みを加えているところでした。本当によくできた脚本ですね。素晴らしい。
俳優も、主演のイ・ジェフンが相当演出にかかわっているみたいで、普通の主演というよりある種プロデューサー的な感覚を覚えました。今は、イ・ジェフンの経営する事務所に入っているイ・ドンフィも兄弟分刑事で最高のコンビを見せます。新米刑事二人もキャラ立ちしてて最高です。
劇中、班長が大学出のインテリ刑事(ユン・ビョンス)に「これで諸葛亮までそろったな」というシーンがあるんですが、この四人、三国志なんですよね!キャラ設定が。
観終わってあれやこれや考えると、中高年必見のドラマだと思います。韓国でも若者はあまり観ていないでしょう、でもこんなドラマがテレビで作れる韓国が羨ましい。日本のテレビではもう無理な試みに満点です。
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