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わたしを離さないでのRのネタバレレビュー・内容・結末

わたしを離さないで(2016年製作のドラマ)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

「わたくしは間違っていましたか?」「もう離さないで、わたしを、離さないで」

超久しぶりに見た。自分に残された時間。まだまだ先があると思いつつ、きっとあっという間だと、小さい頃からよく考えちゃって怖くなる時があった。(今もそう)

自分がいつか死ぬんだと知ったとき、学んだ時、すごく恐ろしかった記憶がある。死んだあと焼かれることも、考え始めたらすごく怖くて。でもいつの間にかそんなことを考えるのをやめてしまう。何となくさきのことだと、考えたら嫌な気分になるので辞める。

まだ時間がある、そんなことを考えて、のんびりしたり、急に焦ったり。人生を諦めて、放棄したくなったり。今頑張ればきっといいことがあると、まだやり直しがきくと、目の前の小さな嫌なことの数々にウンザリしながら、なんとかやり過ごす。そんな時間の全てをもう一度噛み締めるような時間だった。

夢を見る、希望をもつ、だれかを心底愛する。そして、諦める。長いようで短い人生の終わりに、わたしは…心底こんなことについてたくさん考えて、こんな終わり方がきて良かったと、人生の最期を迎えられるだろうか。


「どうか、だれか、これ以上トモを傷つけないでください…希望を持ち続けようとしたトモは、その分、誰よりも沢山、傷ついてきたのだから。無理に無理を重ねて、笑ってきたんだから」

「小さなことでいいから、生まれてきてよかったなって思いたいかな、僕なら」

めっちゃキュンキュンシーンのひとつに、きょうこちゃんの寝顔をトモがスケッチするシーン。はずかしいからやめとくれ〜って言うけど、「なんで、すっごいかわいかったのに…ほんとにほんとにほんとにかわいかった、これ以上かわいいもんはないってくらい可愛かったよ」ってんにゃあああって感じになりました。

「人間は、一度便利だと気づいたら、もうそれがない生活には戻れないんですよ。便利なものをすてられない」

このドラマの三浦春馬をはじめ、水川あさみ、綾瀬はるか、麻生祐美さま。本当にすばらしい。俳優の底力を見せられているような。

三浦春馬くんは、ほんとうにまぶしい。私の小さなころからずっと眩しくて、太陽みたい。心が痛くなるきもちと、それでもずっと多くの人の心に光のように輝き続けるんだろうなってきもちと。
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