葵は、16 年前に起きた連続殺人事件における口の中にビー玉を詰められるという特徴が、ある映画シナリオと同じであることを知る。それはかつて、葵が高校時代に所属していた映像研究部が文化祭に向けて準備していたシナリオだった。同級生の不破がシナリオを執筆し、葵が主役を演じる予定だったが、発生した連続殺人事件により、映画が作られることはなかった。葵と香坂は、シナリオの存在をいつ、誰が、どうやって知ったのか?を探ることが真相への近道と考える。そこで葵は、映像研究部の4人に、映画を撮ることになったきっかけ、また製作の過程を教えてほしいと告げる。それぞれが記憶を呼び覚ます中、意外な事実が浮かび上がってきて──。