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愛の香り〜I Feel You Linger In The Air〜のqqfowlのレビュー・感想・評価

4.2
現代に暮らす主人公が1920年代にタイムスリップして、大きなお屋敷の御曹司と恋に落ちるタイBLドラマ(全12話)

メインカップルに清潔感があり、タイBLは少々過激なものもある中、本作はラブシーン抑えめなのが安心設計でよかった。ストーリーのテンポはタイドラマあるあるでかなりゆったりめだったものの、原作があるらしく、内容はそこそこしっかりしていた。主演は「バッド・ジーニアス」などに出演されたNonkul Chanon Santinatornkulさん。この俳優さんの出演作品は幾つか見てるけど、残像が全く感じられなかった。それくらいジョムになりきってた気がする。


~ちょっとネタバレ~


現代でジョムにはオームという最愛の恋人がいたんだけど、遠距離で会えずにいるうちに浮気され、手ひどく振られてしまう。しかもオームの浮気相手は女性で、既に彼の子を妊娠していた。というのがジョムのトラウマになるんだけど。そうよねー。こんなことあったら自分の存在って何?ってなると思う。それで自暴自棄になって、運転中、川だか沼だかに飛び込んでしまい1920年代に行く。

1920年代では、慣れない生活で苦労しながらも、いい友達ができて、恋人にも出会う。そんな中、絵を描いたりお屋敷の困りごとを解決したりしてるうちに、だんだん体が幽霊みたいに透けてくる笑 

シュールでちょっと笑っちゃったけど、幽霊が出てくる他のタイドラマ同様、ジョムのトラウマが癒されたところで成仏…じゃなくて、現代に帰れる仕組みだったのかな。招魂というワードが何度か出てきてたし、たぶんジョムも魂が離れて、過去の運命の人のところに引き寄せられてしまったんじゃないかと思った。

魂と言えば、最後のほうで出てきた、魂が32個あるという話は面白かった。魂が離れると病気になるというのも。そういえば前見たベトナム映画でも、人は死ぬと魂が3つに分かれるっていうのがあった。日本もそういうのあるんでしょうか。あまり聞かないような気がする。沖縄はありそう。知らんけど。

物議を醸してるラストは私も意味不明だった。あそこで過去に戻ったらタイムパラドックスでもうめちゃくちゃじゃない?笑
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