とても良いドラマ。繊細でピュアに心が揺らぐ青春。
難聴で人を避けがち、繊細でどこか儚げな航平と真っ直ぐで明るくて豪快だけど優しい太一、主演の2人にとても惹きつけられた。航平くん役の方の笑顔が優しくてキュンキュンした。人気が出るだろうな。太一役の方もうこの子しか考えられないほどピッタリだった。妻夫木くんに似ている。今後の2人の活躍が楽しみ。
耳が聞こえづらいせいで殻に籠りがちだった航平。大勢で居る時の会話の聞こえづらさ、なぜかやけによく聞こえる陰口、航平の苦悩が分かりやすく演出されていた。声がデカくて底抜けに明るくて良い意味でガサツな太一が彼の心の扉を勢いよく開ける。一見ガサツでテキトーに見える太一だけど人の心に寄り添えるとっても優しい奴。ノートテイクを通して2人は距離を縮めていく。太一はおじいちゃんっ子でおじいちゃんがぶっきらぼうに発する、為になる言葉もこれまたいい。
難聴の人たちが、航平が、もっと生きやすい世の中にしたい。そんな想いが加速して太一は大学を辞めて誘われたベンチャー企業に入ることに。大学を卒業してからでも遅くないんじゃないかとは思ったけど、イノシシのように夢に向かって猪突猛進する彼はキラキラしていた。
ヒューマンストーリーかと思いきや途中でBLだったんだ!と驚いた。でも2人がくっつくことに何も違和感を感じなかった。大切な人を大切にしたい。ただそれだけだよな。
友情のほんの先にあった恋心が入り混じったキス。戸惑う太一がかわいかった。
川崎鷹也さんの曲も情景と合っていて沁みる曲だった。