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マイダイアリーのmanamiのレビュー・感想・評価

マイダイアリー(2024年製作のドラマ)
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『オレンジデイズ』とか『ラスト・フレンズ』とかの、オシャレ系若者染み染み切な群像劇を、薄ーくした感じ。薄味だし、薄っぺらいし。
まずは、いかにも「いいこと言ってます」的なセリフばかりで、結局どれも印象に残ってない。みんなペラペラと自分の気持ちを語りまくるし、他人の気持ちに気付きすぎるの気持ち悪い。そもそも「人生の日記を読み返したくなった」ってモノローグで毎回始まるのがサムイしな。
そして登場人物たちの誰も彼もが、優希(清原果耶)と広海(佐野勇斗)の恋愛のために動いてるのがあまりにも不自然。最終回なんてさ、愛莉は福岡にいるんじゃないの?こんな短期間で何度も東京に来られないでしょ。仕事もあるし、交通費だってバカにならないよ。他の人たち、トムさんも教授も、カテキョバイト先の子どもも。
こういうのでありがちな当て馬ポジションが私は大嫌いなので、それがいないのは良かったな。たとえ美男美女であってもメイン二人が妙に爆モテすることがなかったのは、本当に好印象。
それから現代パートは卒業から何年後なんだ?広海が学生ってことはそんなに経ってないよね?優希は高校のクラス担任になってたけど、そんなペーペーがなれるものなのか?
あとは挿入歌『群青日記』の使い方、これがとてもストレスだったわ。各キャラの不器用な生き方が描写されるたびに、この歌詞を強調するように重ねてくる演出が、ダサくてクドくて最悪だった。こういうのは「ここぞという時」にやるから効果的なのよ、毎回やるもんじゃないのよ。
最終回、おでんにウィンナーもロールキャベツも美味しいよ!ただ、これはものすごく細かくて申し訳ないけど、これから皆で使うお玉をマイク代わりにするのは、不衛生なので止めてください。
こんなにけちょんけちょんにけなすのに、じゃあなんで最後まで観たかというと、清原果耶と見上愛の演技力を堪能するため、それだけ。なので、そこだけは満足できた。
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