Joey

クジャクのダンス、誰が見た?のJoeyのレビュー・感想・評価

3.5
「クジャクのダンス、誰が見た?」はインドの諺だそうで、たとえ素晴らしいダンスでも誰も見ていないところで踊ることに意味はあるのか?という意味らしい。つまり、誰も見ていなくても、自分には嘘は付けないという事のようだ。ヒンディー語は分からないので、本当に直訳すると「クジャクのダンス、誰が見た?」ってなるのかは分からないけど、インドは奥が深い。私の知っているインド人に正直者は少なくて、とりあえず話を盛って、得られる物は全て貰ってしまおうという人達だらけ。彼らは、この諺を知っているのだろうか?まあ、そんな人たちが多いから、こんな諺があるんだろうけど。

インド人の大半はヒンドゥー教徒なので、肉料理を嫌う人が多い。タンドリーチキンなんてものがあるので、チキンを食べる人は多いけど、豚肉は絶対に食べない。そうかと思ったら、「面倒だから、日本では何も考えずに食べる。餃子大好き」と告白してくれたインド人も居た。でも、富裕層にはヒンドゥーの教えを守る人たちが多く、彼らは日本に来てもインド料理店にしか行かない。しかも自分たちでインド料理店を探す。なんちゃってインドには行かない。「誰にも言わないから、とんこつラーメン、餃子、肉マンも美味しいよ」と言ってみたけど無視された。立派なクジャクだった。

昔は広瀬アリス派だったのだけれど、最近は広瀬すず派なのである。
このドラマ、途中からかなり迷走してしまった感じがして、もはや犯人が誰かなんてどうでもよくなってしまった。原作を読んでいないのでよく分からないけど、このテレビドラマだけで言えば、かなりの力業で結末に持って行った感はある。あのヤメ検の動機には納得できないし、冤罪親子の心情を理解するのも難しい。東山事件も山下春生の殺害方法も釈然としない。そして、残念ながら赤沢の部下の小ネタは場違いだつた。
でも、心麦だけは真実だったような気がする。やっぱり、広瀬すずはクジャクだった。
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