このレビューはネタバレを含みます
前半は低空飛行だったけど、2人の父親回でグッと上がった。ひまり実父の3年目の意味に気づいて、熱くなってかけた言葉が一平の本質を表していてすごく良いシーンだった。なんとか長屋、実現させてほしい。
一平父回ではお父さんが生きた時代の価値観を否定しない正助くんが素敵だった。正助くんを抱きしめたお父さんも彼の心の隙間を埋めて救ってくれたと思う。
ラスト2話は展開も視覚的にも面白くて、考えさせられた。パワハラ報道後の決めつけと憶測による誹謗中傷のオンパレードが昨今のあれこれと繋がって、もうほぼ現実。近頃よく見た現象がぜーんぶ入ってた。一平が記者に吐いた言葉は私たちに向けられてると感じたし、野上との対話の中にも報道のあり方やそれを受ける側の問題だったり、いろんな社会問題がたくさん詰まってて見応えがあった。あふれる情報に踊らされて流されて熱を上げてる私たちは結局何を見ているのか、客観視させられた気分。真壁の「安全圏で説く正しさなんてただのヤジ」も効いてたな。
最後の演説はなんか泣けたよ。一平に帰る場所、家族があってよかった。