百年の孤独の8の情報・感想・評価

エピソード08
空からたくさんの花が降り注いだ
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あらすじ
長年の時を経て、マコンドをめぐるアウレリャノの戦争計画が明かされる。失意のなかでウルスラが思い知る、一族にまつわる衝撃の真実とは。
コメント3件
SNOWEARTH

SNOWEARTH

このコメントはネタバレを含みます

アウレリャノは銃殺隊の前で死を覚悟する。その様子を兄と妹はただ傍観している。助けようとする気配がない。この場面で兄が助けるかと期待していたのに希望が打ち消された。 銃口を構える兵士達の表情は硬い。なぜなら英雄の大佐を殺したら誰かしらに報復でいつか必ず殺されるからだ。 処刑なのに誰もが殺したくないという奇妙な緊張感が覆う。いつ引き金を引くのかと時間がとても長く感じた。 そして沈黙を破りまさかの兄と妹が銃で威嚇しながら助けに入る姿に興奮した! 希望を一度打ち消してからの展開だから尚更に驚いた。流石な演出だなと感心した。アウレリャノが助かって安堵した。 物語の後半は何かしらのメッセージが含まれているようだ。 ・保守党と反乱軍にも「不正義」という共通の敵がいる。 ・利害関係が変われば何が不正義かも変わる。 だから戦争は終わらないという言葉なのだろう。 アウレリャノは自由軍に反旗されても反乱軍として戦う。己が掲げる信念の為だろう。保守党と自由党と反乱軍が掲げる正義が一致することは不可能に近い。しかし戦争を終わらせることは出来る。それは指導者の決断で可能なのだ。 最後がまさに戦争か休戦かの二者択一で、母親の願いは叶わず、アウレリャノは戦争を選んだ。この場面に伝えたいメッセージが込められているのだろう。 「怪物を産んでしまった」 母親の言葉と共に戦場に突進するアウレリャノの姿に戦争の恐ろしさが詰まっていた。 歴史を振り返ると一度始まった戦争はすぐに終わることはない。 父親ホセ・アルカディオと母親ウルスラたちが創建した村が理想な共同体なのだろう。誰もが平等で互いに尊厳する。その世界には戦争がない。実現した村なのだから国でも出来るはずだ。そんなメッセージもあるように思える。
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lmra

lmra

2024/12/26
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けー

けー

このコメントはネタバレを含みます

長男、なんて自由なの....と弟を助けた時は思ったけど、相変わらずみかじめ料とるし....と思ったら謎死。マコンド初の未解決事件となるとは...。 お父さん、相変わらず木に括られてたけど、ついに臨終のときをむかえてしまった。残されるウルスラ悲しい。 マコンド、平和を取り戻していたのに。 すっかり拗らせた次男。不毛の闘いにずるずると....辛い。
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