2022年 ノルウェードラマ 全8話 字幕版

一挙放送を一気観。

舞台はオスロの小規模不妊治療クリニック。主人公は元夫が父親から受け継いだクリニックにパートナーとして勤務している。自分も不妊に悩みながら、大工のパートナーと継娘と暮らしている。

Viaplayは北欧ドラマのセンセーショナルな系譜を継いでいてほっこりとは正反対。そして、心理描写もおざなりでおいてけぼりを食うということを覚悟して観ることが多いけど、このドラマは当事者たちが比較的よく話し合いをしているのでおいてけぼりを食わなかった。
人間って国や人種や宗教を越えても普遍的に同じなのだな…と思ったり。

そう思い観始めたけど、さすがにオープニングは驚いた。一人で観た方が良い。

ハードルを下げて観たからか、Viaplay作品で覚えている中で一番面白かったかな。

子どもを持つことは権利なのか恩恵なのか、そのための手段や考え方についてとても考えさせられた。
アメリカの企業からの買収話では患者も受精卵も金儲けの道具、でも主人公の基本的な考え方は正反対。
他人事の時は冷静に線引きできるけど、我が事になったら、一気に吹っ飛んでしまう…という対比が良かった。

不妊治療について具体的にどうやるのか、救世主きょうだい(この名前がついていることをこのドラマで初めて知った)はノルウェーでは禁止されているけど、スペインでは合法など、ここまで詳しいのはなかなか他の医療ドラマでは観られないような気がする。不妊の原因が祖父まで遡れるとか…。

日本の健康保険のことも今、揺らいでいるので、ノルウェーの国民健康保険のことも興味深かった。

ヤコブ・セーターグレンを『凍てつく楽園』で観たことがあった。スウェーデン人なのにノルウェー語も話せるのか、下手でそのままスウェーデン人設定なのかはわからなかった。

ネタバレ含む↓












ラストは次のシーズンがないとしたらどう捉えたら良いのかな…。
主人公にとっては、願っていたことが叶う可能性があるし(無事出産まで漕ぎ着けられるかわからないし)、ステラの救世主きょうだい(ドナーになるためにマッチする受精卵を選び生まれてくるきょうだい)を生んでくれる代理母を見つける余裕があるのか(受精卵が持つのか)など疑問を残したまま…。

いやいやいやいや、みんな自分勝手やわ( '-' )

神の領域を侵してるもんな〜(-"-)　

とは言え、最後は酷なことするよねぇ〜神様ってば‪⋮ก(ก꒪⃙⃚᷄࿁꒪⃚⃙᷅*)⋮こゎ

不妊治療の不安定な感情はどの国の女性も同じなんだなと感じた。
シーズン2きになる！