ねっしー

DOCTORS 最強の名医のねっしーのレビュー・感想・評価

DOCTORS 最強の名医(2011年製作のドラマ)
4.2
わりと好き!沢村一樹TUEEE作品。
笑えて、すかっとして、お医者さんの苦労がわかる。
作家目線では、多くのテーマや知識を絡め、整理することで予測のつかない展開を生み出せるのかと勉強になりました。


本作と同じく沢村一樹主演の『刑事ゼロ』もTUEEEだったので、勝手にTUEEEは沢村一樹主演作の傾向なのかなと思い始めています。

このシリーズは今回はじめて知ったのですが、連続ドラマが3シーズンにスペシャルも3回やっている長寿作品です。
全部合わせての記録です。



この作品は見どころが多い所が見どころです。

沢村一樹演じる主人公は日本のスーパー外科医100にも選ばれる凄腕でありながら、患者思いで患者からも慕われる、さらに人の行動もコントロールしてしまうまさに「最強の名医」。

もう一人の主人公?である腕はあるがわがまま放題の次期院長(高嶋政伸)が作った、「酷い病院」を中から立て直すストーリー。

この次期院長が陰湿な極悪人かと思いきや、いつでも沢村名医さんにコテンパンにされて手のひらで踊らされます笑

ここに「ふぅー!沢村TUEEE!!」とならざるを得ません。
この辺りはかなり信頼できるので暗い気持ちにならずに観られます。

そして、高嶋さんのはちゃめちゃなお馬鹿っぷりがシリーズを重ねる度に酷くなっていくのが観ていて面白いです。

この二人がライバルになるような、ならないような、信頼しあっているような、いないような関係性が魅力的なのかな。

ちょっと言い切れずにいるのは、二人とも外科の腕は認めているけど、行動の理由が重なるところがないから。そこは最初からずっと明白なままなんですよね。他のドクターはブレることもあるけど、次期院長はずっと自分のプライドと利益が大事ってところが変わらないので、本当にライバルになることも、信頼し合うこともないのです。つまり、シリーズが続く限りこのままというのが意外性を無くしてしまって、マンネリ化にも繋がっているのですよね。


マンネリつながりで言うと、主人公に想いを寄せる看護師(比嘉愛未)の一方通行の恋と憧れは全然進展しなくてフラストレーションです。
観たいんですよ、恋を。というか進展を。

キスシーンとかなくてもいいんです。
でも可愛くて、優しい、真面目なサポーターである看護師さんにご褒美をあげてくださいな。
そしてもっとかわいい比嘉愛未を拝ませてください。


この辺の看護師さんが患者さんの一番近くでケアをし、ドクターと患者さんを繋ぐ重要な「プロフェッショナル」という意識も1つのテーマになっています。

私は持病がいくつかあって、通院も幾度となくしているけど、入院はしたことがありません。
だから、あまり気付かなかったけど看護師さんってこういう仕事だったのかってとても勉強になりました。
術後の計画や看護記録など非常に細かいのですね。まさにプロです。


迷惑な患者さん、医師同士の無駄なプライドの争い、すぐ訴えるという風潮、代議士、医療マフィアなどなど、こんな感じなのかと楽しみながら学べました。
たぶん現実よりもずっとマイルドにしているのでしょう…


そして、結構医療監修も丁寧っぽいんですよね。
医学は全くわからないのですが、そういう人間でも手術の見所、どうして治療できるのか、どうすれば完治なのかをしっかりと理解できる構成には尊敬の念を抱きました。


ちょっと感想書くの疲れました笑
もうこの辺で辞めておこ。
ねっしー

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