大阪の広告代理店に勤める望月飛鳥(木竜麻生)。30代に突入してからというもの、日々上司や部下の間に挟まれて仕事に忙殺されていた。“軌道から外れないように、できることを無難にこなす”そんな風に毎日をやり過ごしていた飛鳥の前に、かつての同級生・日比野ひかり(森田望智)が13年ぶりに現れた。飛鳥は高校時代、ひかりを含めた天文部の友人たちと「一緒に宇宙に行こう」と約束をしていたことを思い出す。夢に蓋をしながら生きていた飛鳥と違い、ひかりは大人になってからも宇宙飛行士になることを本気で目指していた。 しかし、そんなひかりの夢は、宇宙飛行士選抜試験を受ける直前、絶たれてしまったという。落ち込むひかりに、飛鳥は「宇宙飛行士にはなれなくても、〈超小型人工衛星〉だったら、今の私たちだって宇宙を目指すことができるかもしれない…!」と提案する。 あの頃の夢をもう一度追いかけるため、かつての天文部の友人たちを集めることに。自由奔放な周、しっかり者の晴子。一緒にいればなんだってできそうな気がしたあの頃の4人が集まれば、もう一度宇宙を目指せるんじゃないか…!夢を語ることすらままならなかった大人たちの日常が、少しずつ輝き出す。 ……で、そもそも人工衛星って、どうやって作り始めたらいいんだ?