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アリスの棘のcherryのレビュー・感想・評価

アリスの棘(2014年製作のドラマ)
4.5
今作の上野樹里は、まさにダークヒロインという言葉がぴったり。
父親が手術を終えて、亡くなった。その背景にある病院に実力をもって忍び込み、そこで働く医者達に近寄っていく物語。
実力をもって、というのが良い。大きな病院に忍び込む手はいくつもありそうだけど、同じ病院で働くことで、当時の医者達により、近づこうとしていて彼女の本気さが伝わってきた。

彼女もかなり勉強をして病院で働くようになり、父親のため復讐をしていくが、その姿がかっこいい。「父親のために復讐を」といっても気持ちが揺らぎそうになる部分もたくさん描かれているけれど、それでもようやくたどり着いた復讐できる場で、彼女の起こす行動が見事だった。

また「不思議の国のアリス」のキャラクターを、彼らに見立てて復讐していく様もかっこよくて、とても見入ってしまった。ドラマの演出としてすごく良いと思う。

上野樹里のこれまでにないような役柄を観れて、すごく新鮮に感じた。
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