こたつむり

アオイホノオのこたつむりのレビュー・感想・評価

アオイホノオ(2014年製作のドラマ)
4.5
原作は最高です!
主人公の“上から目線”が「若さゆえの過ち」とジャストフィットし、更には若かりし頃のガイナックスの面々(庵野さんも良いが山賀さんのキャラも良い)も楽しめるゴージャスな作品!

まさに!まさに!まさに!
血反吐を吐きながら表現する膨大な熱量!いわゆる島本和彦先生の集大成!そして、それはマンガ業界(主にサンデー界隈)に向けた愛!特にあだち充先生へのリスペクトがハンパない!

これは全国民が読むべきマンガですよ!
なのに本屋に置いていないのはどういうことだ!というか、島本和彦先生の作品は絶版が多くて古本屋でも入手しづらくて大変!こんなに愛されている作家さんなのに!

なので、実写化されたなら観るのは当然!
思いっきりハードルを高くして臨みましたが!
その期待に十分に応えてくれました!

昭和の小道具をキチンと用意してるんです!
特に重要なのがマンガ関連ですが、さりげなく主人公の背景に今は亡きヒットコミックスが置かれているのが分かった瞬間に「この製作陣は分かっている…!」なんて思いましたよ!熱い!

あと「本人」が出てくるのも良いですね!
エンディングで答え合わせがあるんです!皆さん、ノリノリで楽しそうでした!特に原作者!美味しい場面で出てきやがって!なんて思ったのはナイショです!

やっぱりホンモノは大切ですね!
というか、声優さんたちがホンモノなのは吃驚です!鉄郎とか!メーテルとか!ハーロックとか!ジョーとか!どんだけ愛が詰まってんだ!と思うレベル!最高です!

まあ!そんなわけで!
主人公(原作者の若かりし頃)の成長譚でもありつつ、80年代のマンガに対する愛が詰まったドラマ!主人公を演じた柳楽優弥さんの顔芸を楽しんだり、庵野監督の伝説のフィルムも観れたり、とお得度がハンパないですよ!

ちなみに仕上げたのは福田監督!
正直なところ、超ォォォォォォ苦手な監督さんなんですが、本作に限って言えば別人と思える仕上がり具合!あ!でも!佐藤二朗さんの使い方はいつもどおりでしたね!あれ、僕的には面白くないんですが!世間的にはアリなんですかね!?よく分かんないな!
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