高嶺の花の10の情報・感想・評価

エピソード10
今夜すべての哀しみと嘘と裏切りが愛に変わる… 最後の一瞬まで衝撃&怒涛のラブストーリー涙の完結
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rubyrose

rubyrose

「入り口。浮気なんてバレなければ大丈夫。」 「犯罪者の理屈なんですかね。バレなければって。」 「つまり浮気ってほんとは後ろめたい犯罪だと思ってる。」 「でもなぜするやつがいるかって、顔がその間は思い浮かばないからですかね。恋人や奥さんの顔が。けど、今も浮かんじゃってるんです。ももさんの顔が。」 「女が浮気を許さない。そうだよね。その間忘れられているのがわかるから。だから惨めで、一緒にいるのが耐えられない。」 「お蕎麦屋さんの分厚いコップと、薄くて脆いティーカップ。どちらが壊れにくいと思いますか。高値の高級なティーカップは、それでも割れません。大切にされるから。俺が大切にするからです。」 「まだ何かしてあげたい。あんなに必死に生きる人いないもん。母さんが言ってた。男が未練がましいのはまだ余力があるからだって。」 「でもわかった。その思いをまっすぐに極限まで昇華すればいい。」 「その方は、私が悲しいと言えば、それは愛ある証だと答えてくれました。怒っていたら、もっと怒っていいと言ってくれました。その方は分け隔てなく、すべての土地を照らす太陽なのです。こんな時代に、いつでも優しく居続けられることがどれほど困難か。自分の価値感を固定せず、人の価値観をすべて受け入れる。聡明で、高潔な魂。花は、花はただ、その日差しに顔を向けています。1番綺麗な顔を太陽に向けています。喜びに満ちて。ならば、私も端になりましょう。そこに太陽を、あの方を思い浮かべましょう。花が素直に、ただ太陽を向くように。私も、あの方に顔を向ければいいのです。あなたは暖かい日差しに感謝をして。愛と喜びに満ちて。」 「私はお花。私の花は何の邪気もない、ありのままの私。その求愛にございます。たとえこの思いが叶わずとも、何の痛みもございません。あなたが、あなたこそが太陽だと、唯一無二の日差しであると、今わかるのです。今になって。お慕い申し上げております。」 「そう、一番大切な人を心に思い浮かべて。」
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