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運命の人のBAZのレビュー・感想・評価

運命の人(2012年製作のドラマ)
3.6
難しいことはよくわからないが、政府が情報を公開しないということがそんなに悪なのだろうか。無論自分達の保身が目的だったり沖縄県民を犠牲にした政策ならば許せるものではないが、本来アメリカが支払うべき金を日本が肩代わりした、ということが物語の焦点になるほどの事柄なのかとピンとこない。

沖縄の集団自決や暴行事件なども惨たらしい事ではあるが、本来は戦争という愚行に手を染めた日本の責任でもあり、日本がかつて他国にしたことの因果応報であることも事実。

沖縄返還がノーベル賞に価するほどの偉業なのなら総理大臣や政府の功績も相当なものなのだろう。「密約を結んだ悪」だけがピックアップされすぎて、佐藤栄作がまるで悪人のように描かれるのがいささか気の毒。これこそ「偏向」ではないか。

ドラマとしては機密を盗んだ二人の裁判がメインとなり、最終話に関しては無理矢理入れ込んだような不自然感を拭えない。

最も印象に残ったのは本木雅弘の美男子振りとガタイの良さ。こんな新聞記者おらんだろ。
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