脚本とBGM、及びサウンド編集が神がかってる。伏線が多いのではない、伏線のみで出来上がった物語という感じ。
天才ハッカー！エフビィアイ！中国政府！環境汚染隠蔽！とあるあるを並び立てるのではなく、盤石ゆるやかなbuild-upの上に数多の細かい要素を散りばめてある。スケールが大きいのに薄っぺらくない、flashyに感じないのって割と凄い。
良作の必須要素 “非現実的なほど間の抜けたキャラがいない” もクリア。立場の違う全員にそれぞれある程度共鳴できる。最近は、噛ませ犬の存在自体が作家の甘えだと思ってしまう。そういう穴を作って「こいつはそんなに大事じゃないから」と使い勝手のいい駒にするんじゃなくて、人間関係の輪の中で一人一人に同じ大きさの波が回っていくのが〈ドラマ〉なのでは。
シーズン1と変わらぬ編集クオリティで、より複雑なタイムライン構成を取り込んでたのが良いなあ。『密度の高いシーズン1に続くシーズン2』にありがちなやっつけ感に怯えていたのでホッとした。
Sitcomチックな演出はフレッシュだったし、BD WongとM.Christopherの掛け合いも好き。
