このレビューはネタバレを含みます
放送当初は子供だったけど、大人になってから見ても(ドラマだからこその設定だなと分かっていても)大好きな作品。
みんな誰かを想っているのにすごく不器用で、いつも何かどこか不安を抱えていて、結局お金で買える気持ちも解決出来る問題も無くて、迷いながらも大切にしたいものに気付いていく。その過程がゆっくりとすすんでいくので、登場人物それぞれの気持ちがよくわかって泣けてきてしまう。
上戸彩さん演じるリサが髪を染め直したり、お箸の持ち方を治したり、言葉遣いを気をつけたり、そういう些細な努力がとても可愛い。あまり金銭面や仕事がリアルに描かれないけど、仕草から育ちを想像するとケンゴに出会ってからがいちばん安定した生活なのは言わずもがな。
コブクロの曲も泣けるし、ケンゴと同じ立場で対比されるリサの兄(稲垣吾郎さん)の生き方もクラゲのよう。
物語にあからさまな性的シーンがないのも作品全体が下品にならなくて良い。だからこそ2人の純愛が引き立つし、とにかく切ない…！
