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クリミナル・マインド/FBI vs. 異常犯罪 シーズン1のNoAceJustYouのレビュー・感想・評価

4.6
92点。


<見所>
言わずと知れた名作ドラマ。
ただし、それはシーズン1〜2の話。
シーズン3〜4、5の9話までは名シリーズ。
それ以降はどんどんクソ化していく。
※シーズン1は、2021年時点で20回以上見てる。

このシリーズの魅力は、何と言ってもジェイソン・ギデオンの存在。
ギデオンが主役の頃は、BAUの中がピリピリしていて、ファミリー感は皆無。ギデオンが心を許すのはかつての教え子でチームリーダー・ホッチナーとコミュ障の天才・リードぐらい。ギデオンは基本的に、メンバーを仕事仲間としか思ってない。そこがいい。
後に出しゃ張りのクソキャラとなるJJも広報として頑張ってる。また同じく、後のシーズンでは元犯罪者という設定を生かせず、いてもいなくてもいい存在となるモーガンも今シーズンではしっかりと活躍する。

---ベスト・エピソード---
1位「Extreme Aggressor」
シリーズの原点にして全シリーズの中で最高のエピソード。 第1話。
シアトルで発生する、女性を標的とした連続レイプ殺人事件を捜査するエピソード。
2人組の殺人鬼という設定、スピード感あるストーリー展開、フラッシュバックの有効活用・・と最高レベルの出来。
トリビア:ギデオン演じるマンディ・パティンキンの息子はギデオン。

2位「L.D.S.K」
第6話。
イリノイ州で狙撃事件が次々と発生。
どの事件でも被害者は死亡しなかったが、ついに死傷者が・・・というエピソード。
犯人の目的が非常に興味深い。被害者を殺し損ねているのか?あえて殺してないのか?など、意外性のある展開が続く。
犯人と対決するリード&ホッチの連携プレーは、後にも先にもない展開でGood!!
題名のL.D.S.Kとは、Long Distance Serial Killerの略。決して、ISDNやADSLといった回線の略ではないので。
ちなみに公園のシーンで舞台となったイリノイ州デスプレーンズは、気候的にヤシの木が生えないが、作中ではヤシの木が映っている。

3位「Secrets and Lies」
第21話。
CIAのサマーズが自宅で自殺。
サマーズの死が他殺だと疑う彼の上司・ホークスは、旧友であるギデオンに相談。やがて、サマーズを暗殺した裏切り者がCIA内部に存在する可能性が出てくる。
裏切り者が誰かは見当がつくが、最後の最後に事故死。これはCIAが暗殺したんだな!と視聴者に勘ぐらせる終わらせ方で好き。
なぜサマーズが殺されたのかの説明も筋が通っていて、2つの異なるエピソードがしっかり繋がるのは素晴らしい!!
ガルシアが手に入れたウィリアムズ王子の電話番号は、(44)020-9137。
また、前エピソードに当たる第20話の犯人 マーク・グレゴリーに関連する情報が証拠ボードに載っている。そのため、本エピソードが前エピソードから数時間以内に起きた事件だとわかる。


番外編「Riding the Lightning」
第14話。
クリミナル・マインド史上最高傑作とも言われているエピソード。
海外ドラマの中でも群を抜いて素晴らしいエピソードではあるが、犯罪ドラマとしての点数は決して高くない。ここに記載しているのは、あくまで犯罪ドラマとしてみたときのランキング。なので、本編はトップ3には入らないかな。
題名の「Riding the Lightning」とは、電気椅子による死刑執行という意味。
ちなみに、本エピソードの脚本家 サイモン・ミレンは前述のエピソード「Secrets and Lies」や第7話「The Fox」の脚本家でもある。
ミレンはクリミナル・マインドの後のシーズンでも物凄く記憶に残るエピソードを作るんだけど、2021年時点でショウビズ界から引退している。
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